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林茂生が黒いセダンで連れ去られた後、林家の人びとは林茂生の行方をたずね続けました。希望は捨てはしなかったものの、最悪の事態の覚悟はしていました。一家の大黒柱だった林茂生が突然消息を絶ったことは、一家の生活に大きな打撃を与えました。一家約10人の家計は、当時、台湾大学医院に勤務していた次男の林宗義にのしかかりました。ほどなくして、林茂生の母親と、身体が弱かった長男が一年以内に相次いで他界しました。